「四国における旧海軍戦跡調査」1
「四国における旧海軍戦跡調査」
特攻機 神龍(地上発射型有人ロケットグライダー)
今では知る人もほとんどいない特攻兵器が神龍です。
航空機特攻や特攻艇、有人魚雷、小型潜水艦は知名度がありますが、この神龍を知る人はなかなかいないでしょう。
類似の兵器としては陸攻(双発陸上攻撃機)に搭載して使用する桜花がある。
桜花も母機の被害が甚大なことから射程の延伸と地上発射型が開発されて数カ所の地上発射基地が現在も残る。
ちなみにこの地上発射基地は京都の比叡山にあり、現在は比叡山ドライブウェイがその一部である。
この神龍は桜花の簡易版的なものであり、射程も非常に短い上に爆弾搭載量も少ない。
桜花が対艦特攻を志向したのに対し神龍は上陸した敵地上部隊を攻撃目標としていた。
おそらくトップの写真のように敵部隊の上陸地点付近に隠蔽して布陣し、敵部隊の上陸後に隠蔽陣地より運び出して使用すると思われる。