「四国における旧海軍戦跡調査」3
「四国における旧海軍戦跡調査」
託間海軍航空隊跡地
神風特別攻撃隊出撃の地
託間海軍航空隊(託間空)は需要が拡大した航空機搭乗員の練習機関として開隊された。
本部隊の特筆すべき点は練習機材が練習機ではなく、いきなり実用機(実戦機)となっている点である。
一般に搭乗員の訓練課程は以下の通り。
1.予科練航空隊(機材配置無し)
2.練習航空隊(練習機による教育)
3.実戦部隊配置(実用機による教育)
しかし、託間空は練習機による過程を実用機で行うという部隊であり、逼迫した状況が伺える。
詫間空は練習航空隊であったが、戦局が悪化したのに伴い他の練習航空隊と同じく実戦部隊へと改編された。
沖縄戦以前より友軍機の誘導に従事、沖縄戦では水上機による特攻隊(琴平水心隊)を編成し4度にわたって出撃した。
ちなみに現在鹿屋にある二式飛行艇は詫間空に残留していた託間31号機である。